「必ず利益が出る」と株購入を迫られ…数人がグルになって騙す詐欺の手口

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存

詐欺の電話があったとき、1本目の電話では怪しいと思っても、2本目、3本目と次々と電話がかかってくると、信じ込んでしまう可能性があることをご存じでしょうか。

今回は、アディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士に相談があった事例の中から、1,000万円もの被害に遭ってしまったという詐欺の事例を紹介します。

「最近、資産を多く持っている高齢者の名簿が裏取引されているようです」と、篠田弁護士。資産をたくさん持っている方は、とくにご注意ください。

 

■人物を次々に変えて電話をし、信じ込ませてしまう詐欺が発生!

「あるお宅に、株購入に関するパンフレットが郵送されました。最近は、資産を多く持つ人の名簿が裏取引されていて、その名簿をもとに送られたものだと思われます。

その後、Aという人物から、“●●の株式は、パンフレットが届いた方だけ購入できる特別な株式です。10月には上場する予定で、価格が少なくとも2~3倍には上がります。1株25万円で購入しませんか”と電話が入ります」

この段階では「こんな話はおかしい」と思って断わりましたが、その後、Bという人物から電話がきました。

「“●●の株式を持っていませんか。持っていたら、ぜひ1株50万円で全て買い取らせてほしい”という電話でした。

さらにその後、Cという人物から、“こちらは1株75万円で買い取りたいというDさんがいるので、いったん1株25万円で購入してもらってDさんに1株75万円で転売させてもらえないか。私たちには購入権限がなく、購入できないので”という内容でした」

 

■信じ込んで、結局1,000万円近く振り込んでしまうことに

次々に電話があることから、“これは転売して、もうかりそうだ”と思いこんでしまった被害者。

「結局25万円分を4株、合計100万円分購入してしまいました。

Cに転売を申し入れると、Cから“まとまった株数でないと、Dと取引ができません。あと6株購入して、10株にしてください”という連絡ののち、“手違いで、Dは他から購入してしまいました。Eという人物を紹介します。あと20株購入してくれますか”などと、巧みに操られていきます」

既に100万円分支払ってしまったため、なんとか回収しなければ、という思いから、次々に株を購入していく被害者。

「銀行に借入までして、結局1,000万円近いお金を振り込んでしまいました。その後、相手とは連絡が取れなくなってしまったのです」

 

最初は「話がおかしい」と思って断っていたのが、次々と電話がくることで、信じ込んでしまったこの詐欺の実例、いかがでしたでしょうか?

実家の両親が資産を持っている方は、実家の名簿が裏取引されている可能性があるので要注意です。両親に会った際に、上記のような被害のケースを伝えて、被害から身を守れるように十分気を付けてくださいね。

 

【関連記事】

事例から学ぶ!オレオレ詐欺の新パターン「母さん助けて詐欺」の手口とは

警戒していたのに500万円の被害に!「警察沙汰」で判断を鈍らせる詐欺の手口

気軽な乗り物でも責任は重大!自転車事故で「1億円賠償」の恐怖

被害にあってからじゃ遅い!アナタの大切な「暗証番号」を守る2つの方法

※ 気をつけて!「女性がハマりやすい詐欺の手口」基本パターン3つ

 

【姉妹サイト】

※ 当てはまったらヤバい!「お金が貯まらない人」に共通する3つの悪習慣とは

※ 5.7歳も老けて見える!「白髪染めダメージ」から美髪を守るテク3つ

 

【取材協力】

※ 篠田恵里香・・・弁護士法人アディーレ法律事務所。 パートナー弁護士(東京弁護士会所属)。男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた「ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法」(あさ出版)が発売中。公式ブログ「弁護士篠田恵里香の弁護道」も更新中。