明日は我が身!? もし「母さん助けて詐欺」の被害にあったらすべきこと

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詐欺の被害は年々増加していることをご存じでしょうか。アディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士は、「平成26年上半期だけでも特殊詐欺の被害総額は約268億円。昨年の被害額を大幅に上回る見込みです」と言います。自分にも詐欺の電話がかかってくる可能性があるのです。

『WooRis』の過去記事「事例から学ぶ!オレオレ詐欺の新パターン“母さん助けて詐欺”の手口とは…」では、以前は“オレオレ詐欺”とも呼ばれた、息子などを演じながら電話をかけ、巧みな言葉で騙して、お金を巻き上げる犯罪を紹介しました。

万一、あなたや周りの人が“母さん助けて詐欺”の被害にあってしまったら、どのようにしたらいいのでしょうか。篠田弁護士にお聞きしました。

 

■警察に被害届を出して銀行に連絡をするか、弁護士に相談を

「母さん助けて詐欺にひっかかった場合、弁護士に相談をするか、警察に被害届を出して銀行に連絡をしてください。また、国民生活センターなどでも詐欺被害相談を受け付けています」

振り込んでしまったお金は、“相手が銀行から引き出すまでの時間”が勝負だそう。

「相手にお金を引き出されてしまうと、犯人を追跡して返金してもらうのは非常に困難になります。通常は、振込後すぐに引き出されてしまいますが、1日の出金限度額を超えた残額が残っている場合などもあり、その振込先口座を凍結することで残額の引き出しを阻止することができます」

翌日になると、残りの金額を引き出されてしまう可能性があるため、詐欺だと思ったらすぐに、警察や弁護士に相談するようにしましょう」

詐欺の被害にあったら、“急いで警察か弁護士に連絡!”ということを、頭に入れておきたいですね。

 

■大規模な詐欺の場合は、犯人が受け取った財産から支給される可能性もある

「振込先口座を凍結した場合、多くの被害者が名乗り出れば、その被害額に応じて口座の残金が案分して配当されます。1円も返ってこないよりは、ましだといえるでしょう。

また、大規模な詐欺案件については、“被害回復給付金支給制度”という新制度により、犯人が受け取った財産から被害者に金銭が支給される可能性がありますので、ぜひ頭の片隅に入れて置いていただけたらと思います」

ただし、「電話番号が分かっていても、弁護士が調査して、犯人特定に結びつくことは稀です。とにかくだまされないことが大事」と篠田弁護士は注意を促しています。

 

以上、万一“母さん助けて詐欺”の被害にあってしまった場合どうしたらよいのか、ということをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。もちろん、だまされないことが一番ですが、万一だまされてしまった場合は、すぐに警察や弁護士に相談することを覚えておいてくださいね。

 

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【取材協力】

※ 篠田恵里香・・・弁護士法人アディーレ法律事務所。 パートナー弁護士(東京弁護士会所属)。男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた「ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法」(あさ出版)が発売中。公式ブログ「弁護士篠田恵里香の弁護道」も更新中。

 

【参考】

※ 被害回復給付金支給制度