薬剤師が警告!忍び寄る「恐怖の危険ドラッグ」急増の意外な原因2つ

by 今野裕幸 |

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日々、報道される“危険ドラッグ”による事件や事故。それをうけて、道路交通法第66条 過労運転等の禁止により、初の現行犯逮捕がでるなど、根絶へ向けた動きが活発化しています。

しかし、それでも危険ドラッグにまつわる事件や事故は減る気配がありません。

そこで今回は、業界最大級の薬の在庫数をもつ不動医薬品在庫販売サイト『ポケヤク』を運営し、自身も薬剤師として2店舗経営する阿部翔太さんに、急増する危険ドラッグ問題について教えていただきました。

 

■そもそも“危険ドラッグ”とは?

「違法薬物と同等の効果、またはそれ以上の効果をもたらすにもかかわらず、薬事法で規制されていない化学物質を表しています。名称については、“合法ドラッグ“→“脱法ドラッグ“→“危険ドラッグ”というふうに変わってきました。

違法薬物とは、大麻や、覚せい剤・MDMA・LSD・マジックマッシュルームといったもの。合法ドラッグは、それら違法薬物と同等の“効果”を、法をかいくぐって合法的に摂取できるということから始まりました。

なので違法薬物を元に、化学式を少し変えて危険ドラッグを作れば、違法薬物本体にあった副作用をそのまま引き起こす可能性は十分にあり得ます」

 

■急増の原因1:買いやすくなった

「急増する原因は大きく2つあります。1つ目は買いやすくなったことです。 以前までは、インターネットで販売したり路面店で販売したり無店舗販売が多かったのですが、最近は危険ドラッグを販売している店舗が増えています。

また、その店舗の以前のテナントが裏DVDの販売店だったり、暴力団の新しい資金源として取り扱われている可能性も否めません」

 

■急増の原因2:いたちごっこのサイクルが早い

「2つ目は法的規制との“いたちごっこ”のサイクルが早いことです。池袋の車の暴走事故で危険ドラッグとされていた2つの成分が、3週間でスピード規制されることもあるように、危険ドラッグは規制をすぐに受けます。 しかし、危険ドラッグは化学式を少し変えて“別の薬物”としてまた販売されます。

この“別の薬物”がくせもので、本当に効果があるか販売者側も試さないなど、効果の見込みを化学式の理論上だけで考え、それを危険ドラッグとして販売してしまうわけです。言い直せば副作用を確認せず有効性も全く見ないで販売しているのです。

その結果、巷では“バッドトリップ”といわれることが頻繁に起きてしまうものも出てくるわけです」

 

以上、危険ドラッグの現状についてお伝えしましたが、いかがでしたか? 阿部さんのお話で、いかに危険ドラッグが、本当に危険で、害のある物かおわかり頂けたかと思います。

「ここ最近のいたちごっこの早さから生まれる新しい危険ドラッグは、未知の薬物といっていいほど効果や副作用がわからないものになります。そして副作用は、失明や言語障害、精神錯乱といった重い傷を負うだけでなく、時として命を奪う危険なケースもあります」と阿部さんは警笛を鳴らします。

ここまでの代償を払っても、それに対するメリットはなにもありませんね。好奇心に駆られたとしても、服用は絶対にしないで下さい。

 

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【取材協力】

※ 阿部翔太・・・中小の調剤薬局が年々経営が大変になってきている中、ジェネリック医薬品の推奨で数多くの医薬品の在庫を抱える現状になにか方法はないかと2014年不動医薬品在庫販売サイト『ポケヤク』を開設。現在全国の調剤薬局約300店舗に対して、破棄されるはずの医薬品を買い取り、ネットを通じて販売している。 メディア実績は、2011年「薬キャリ」、2013年「ファーマシストマガジン」、2014年「日本ネット経済新聞」。ブログは『調剤薬局経営からIT企業へ 阿部翔太のLaunch Padを目指す日本に愛の調剤日記』。