卵子の老化が進む!? タバコが「妊娠・出産」に及ぼす3つの恐ろしい影響

by 中田綾美 |

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子どもが欲しい女性にとって、喫煙がタブーであることは周知の事実ですよね。とはいえ、「妊娠・出産なんてまだ先のことだから」とタバコの害を深刻にとらえていない女性も多いようです。

美加レディースクリニック院長・金谷美加先生によれば、不妊治療のために同クリニックを訪れる女性のなかで、これまでに喫煙していたことのある人は少なくないといいます。タバコに対して漠然と悪いイメージはあっても、どんな危険性があるのかきちんと周知されていないのが現状なのでしょう。

そこで、今回は、金谷先生の著書『30代までに絶対に知っておきたい卵子の話』をもとに、タバコが妊娠・出産に及ぼす恐ろしい影響についてお届けしたいと思います。

 

■1:タバコを吸うと卵子の老化がどんどん進行

加齢にともない卵子は徐々に老いていきますが、喫煙によってそれが加速すると金谷先生は警鐘を鳴らしています。

「タバコを吸っている人は、卵子の質が悪く、実年齢より5歳は老化が進んでいるといっても過言ではありません。これは私自身が診察や治療を通して、日ごろ実感していることです。

タバコには数千種類の化学物質が含まれており、約40種類は発がん性物質です。まさに有毒物質の巣窟なのです」

“まだ20代だから、子どもを産むのはもう少し先でもいい”と思っている人でも、喫煙のせいで卵子の老化がかなり進んでしまっているおそれがあるのですね。

喫煙で卵子の老化が進むと、不妊や流産のリスクが高まるだけでなく、閉経の時期が5~10年早くなることもあるといわれています。

 

■2:生まれてくる赤ちゃんまでもが不妊になるおそれも

タバコは、母親に悪影響を及ぼすだけではありません。母親の喫煙のせいで、生まれてくる赤ちゃんまで不妊になるおそれがあるようなのです。

「ある研究で、喫煙している妊婦さんのおなかにいる赤ちゃんの卵巣を調べたところ、赤ちゃんの卵子の数も激減していました。

胎児が男の子の場合でも、精子のもとである精祖細胞の減少につながり、生まれてきた赤ちゃんの精子の数が少なくなることがわかっています」

生まれてくる赤ちゃんにまでこのような影響が及ぶのですから、もはや“自己責任で吸うから別にいい”なんて理屈は通用しませんよね。

 

■3:禁煙してもすぐには“きれいなからだ”になれない

女性スモーカーのなかには、“妊活を始めてから禁煙すればいい”と考えている人もいることでしょう。しかし、それでは手遅れになるおそれも……。

「タバコに含まれる化学物質は、1度体内に入ると10~15年も排出されません。タバコの本数と喫煙年数が多ければ多いほど、体内に蓄積される量は多く、残留期間も長いのです」

つまり、禁煙すればすぐに“妊娠しやすいきれいなからだ”になれるわけではないということ。“いずれ禁煙すればいいや”という甘い考えで吸い続けていると、いざ子どもが欲しくなったときには卵子はもうボロボロ……という悲惨なことにもなりかねないでしょう。

また、女性が吸わない場合でも、夫がヘビースモーカーだと危険です。喫煙者の周りにいる人が吸い込む副流煙は、喫煙者自身が吸い込む煙の数倍から数十倍以上の有毒物質を含んでいるのだそうです。ぜひ夫婦そろって今すぐ禁煙に励みましょう。

 

「タバコって健康によくない」という認識はあっても、実際にどれほどの被害があるのかは、よくわかっていない女性も多いのではないでしょうか? 今回お届けしたタバコのリスクを肝に銘じて、タバコとはすっぱり縁を切りましょう!

 

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【参考】

金谷美加(2014)『30代までに絶対に知っておきたい卵子の話』(WAVE出版)

 

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