弁護士が伝授!「ブラック企業と闘う」ために知っておくべき3つのこと

by 西山美紀 |

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『WooRis』の過去記事「求人情報をチェック!弁護士が教える“ブラック企業を見抜く方法”6つ」や「弁護士が伝授!“面接でブラック企業を見抜く”5つのチェックポイント」では、ブラック企業を見抜く術についてお伝えしました。

でも、「注意をしていたのに……入ってみたら、ブラック企業だった!」という悲惨なケースもあるかもしれません。

では、そんなブラック企業と闘っていくためには、どのようなことを知っておいたらいいのでしょうか。前回の記事に引き続き、『ブラック企業に倍返しだ!弁護士が教える正しい闘い方』などの著書もある、弁護士法人アディーレ法律事務所・岩沙好幸さんにお話をお聞きしました。

 

■未払いの残業代や給与の請求権は“2年間”

「闘うことができる期間が決まっているということを、まず覚えておいてください。

未払いの給与や残業代の請求権は2年間、退職金の請求権は5年間と定められています。時効になると、請求できなくなってしまうので気を付けてください」

ブラック企業から支払われなかった給与や残業代、退職金がある場合、決められた期間のうちに請求できるよう、すぐに準備に取りかかるようにしましょう。

 

■ブラック企業を辞めるのは、証拠を集めてから!

「残業代も出ないし、休みもない。今すぐ辞めてやる!」という方もいるようですが……。

「今すぐ辞めるのではなく、闘う準備をしてから辞めるようにしましょう。もちろん、うつ病など体調を崩されている方は別ですので、体調の方を最優先にしてほしいと思います。ですが、そうでない場合は、会社にいる間に証拠集めをしておくことが大切です。

まず、タイムカードや給与明細のコピー。これらは、未払い賃金を請求する際の重要な証拠になります。タイムカードがなければ、パソコンのログアウト時間や、残業時間中に送ったメールの送信履歴が証拠になる場合もあります。

パワハラやセクハラなどの言葉の仕打ちに関しては、ICレコーダーなどで音声を録音しておくことも証拠の一つになります。同僚など、社内に味方を作っておくことも、のちのち労働審判などを行う場合、陳情書などを作成するのに、有利な証拠になることもあります」

慌てて辞めてしまって「証拠がない!」では、闘えません。勤務を続けられる状況なら、じっくりと証拠を集めておくことが大切です。

 

■お金もしっかり貯めておく

「ブラック企業は一般的に賃金が低いため、経済的に余裕がないまま会社を辞め、再就職を急いでしまい、ふたたびブラック企業に入ってしまうという悪循環に陥るケースもあります。

ブラック企業と闘いながら、次の仕事をじっくり見つけるためには、その間に食費、家賃、交通費、労働審判の費用、弁護士費用などもかかりますので、ある程度お金があると安心。できるだけしっかり貯めておくようにしましょう。

また、辞める前に、雇用保険に加入しているかをチェック。失業保険がもらえるかどうかも確認しておきたいですね」

 

いかがでしたでしょうか。ブラック企業と闘う場合は、事前に何が必要かを調べ、しっかりお金を貯めておくことが大切だということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

万一ブラック企業に入ってしまい、闘おうと思った時は、上記のことをしっかり確認しておいてくださいね。

 

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【取材協力】

※ 岩沙好幸(いわさ・よしゆき)・・・弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。弁護士法人アディーレ法律事務所所属。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。編著に『ブラック企業に倍返しだ!弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマ・ドット・コム)。『弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ』も更新中。アディーレでは、残業代の請求を完全成功報酬とするキャンペーンを実施中!詳しくはコチラ