「早期教育」は子どもにとってプラスかマイナスか?

by 吉田和充 |

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最近、特に教育熱心なママさんの関心ごとは、お子さんの“早期教育”ではないでしょうか?

赤ちゃんの脳を研究し科学的なアプローチで脳を活性化させる教育方法があったり、赤ちゃんの時から情操教育に力を入れたアプローチの学習方法があったり。その種類や方法も多く、選ぶのも大変といった感じですよね?

しかし、教育費を“投資”と考えると、その投資に対してのリターンが大きいのは、“幼児教育”であるという経済的な視点からも、「幼児教育にこそ力を入れるべき」と言われています。

そこで今回は、京都大学名誉教授だった河合隼雄さんの著書『Q&Aこころの子育て 誕生から思春期までの48章』を参考に、「子どもの“早期教育”はプラスかマイナスか?」についてお伝えします。

人によって色々な考え方があると思いますので、一緒に考えてみましょう。

 

■子どもの育ちを長期的な視点で考えてみる

<いまの日本の親の一番大きい問題は、みんなあまりにも近視眼的だということです。近視眼的に、いま勉強ができているということだけでともかく安心する。早くから子どもに勉強させるのは、親自身が安心したいからなんですよ。>

こうしたことを言われてみると、ちょっとドキッとしませんか?

周りの子どもとつい比べてしまい、その子自身の良さが見えなくなってしまうということもありますよね。親としては子どもの育ちが平均や周りと比べてちょっとでも遅れると、焦ってしまうということも良くあるのではないでしょうか?

こうした漠然とした不安や焦りは、言われてみると確かに近視眼的な捉え方のような気がします。

 

■小さい時は感情的なことが大切

<子どものことを考えたら、六歳くらいまでは、勉強なんかより感情的なことの方がずっと大事です。長い目で見ると、それまでは自由に遊んでいるとか、好きなことやっているとかの方が、よっぽど意味があるんです。

そして悲しみとか苦しみとか怒りとか喜びとか、いろいろな感情を、しっかりと自分のものとして体験することです。>

確かに、早期教育が成功することもあると言います。稀に早期教育が成功すると、とてつもない才能を発揮する子どももいるというのです。親としては、こうした可能性にも賭けたい気持ちもありますよね。

しかし本書では、六歳くらいまでの年齢の子どもの時に、生きていく上での土台となる人間力教育、つまり感情的・感覚的なことをしっかりと経験させたり、教えたりすることの方が大事だと言っているのですね。

そしてこうした経験が、長い目で見た時に大きな人間に育っていく時の基礎になるというのです。

また、小学校入学までに計算や読み書きができると、学校に入学した時にはカッコいいけれど、やっていない子との差も、一年くらいのうちになくなってしまうと言います。

 

以上、「子どもの“早期教育”はプラスかマイナスか?」でしたが、いかがだったでしょうか。このように、子どもの早期教育は一概には判断できない要素があります。

親としては長期的な育成の視点に立って、我が子に適した教育を見極めることも大切なようです。焦らずじっくり考えてみましょう。

(ライター 吉田和充)

 

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【参考】

※ 河合隼雄(1999)『Q&Aこころの子育て 誕生から思春期までの48章』(朝日新聞出版)