えっ…歯の骨が溶ける?歯科医が警告「歯石」を放置するリスク

by 大宮 つる |

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歯磨きをしているのに、いつの間にか付いている“歯石”。「虫歯じゃないし、痛みもないから、そのままでいっか~」と、なんとなく放置しがちですよね。

このように、歯石がついていることを重大にとらえる方はそれほどいらっしゃらないかと思われますが、実は、“歯石の放置”は大きなリスクに発展する可能性を秘めているのです。

そこで今回は、富山県小矢部市で歯科クリニックを開業している歯周病専門医の渡辺智良先生に、「歯石とは一体何なのか?」について、加えて“歯石を放置するリスク”について伺ってきたのでご紹介します。

 

■炎症を起こす“歯肉縁上歯石”

渡辺先生によると、一般的によく言う歯石を“歯肉縁上歯石”と呼んでいるとのこと。

「特徴は、白くある程度の硬さがあります。これは歯垢(プラーク)いわゆる細菌の塊が唾液中の酵素によって固まったものです。

これ自体には為害性(体に害を及ぼすこと)はないのですが、放置しておくと歯石の下に細菌が溜まり、炎症を起こします。そのため、早いうちに除去したほうが歯周病のリスクを減らせます」

まずは、下の前歯の裏側に白いもの(=歯石)が付いていないか、舌で触ってざらざらしていないか、セルフチェックしてみましょう。

 

■歯周病を進行させる“歯肉縁下歯石”

「炎症が出ていないし、とりあえずそのままでも大丈夫」と思った方、そう思うのは早計です! 上記の歯石より厄介なのは、見えない歯石の“歯肉縁下歯石”なのだとか。

「黒く細菌の毒素をたっぷり含んだ“歯肉縁下歯石”は、歯茎の中(歯周ポケット内)で強固に歯に付着しており、患者さん自身では発見できないという特徴があります。

それ自体が歯茎に炎症を起こし、歯周病を進行させます」

放置していると、歯周ポケットがより深くなり、歯を支えている骨が溶けてしまうそう……! 気づいた時には「歯がグラグラしている」なんてことは、絶対回避したいですよね。

 

■歯石はどのくらいの頻度で除去したほうがいい?

では、どのくらいの頻度で歯石を除去したほうがいいものなのでしょう?

「“歯肉縁上歯石”は日頃からセルフチェックをするようにし、付いたら早めにとることが重要です。

“歯肉縁下歯石”は自分で確認できないため、歯科医院にて検査する必要があります。頻度としては、歯周病が進行している患者さんであれば、3~6ヶ月に一度診てもらえばいいと思います」

 

■“歯石除去”は保険が効く?

気になるのが、「歯石をとるのに保険は効くかどうか?」ではないでしょうか。

「『歯周基本検査』というのが保険であります。歯周ポケットの深さを測るもので、診療報酬の点数が“200点”ですから2千円。3割負担の患者さんでは700円弱です。それに初診料や歯石除去の点数が加算されます。保険診療では歯石を取るときに必ず歯周病検査(歯周ポケットの深さを測定)を行わなければならないルールが決められています」

なお、予約をする際は“歯周病検診したい”“歯石を取りたい”旨を伝えればいいそうですよ。

 

いかがでしたか? “歯周病”発症のきっかけとなりうる、歯石。

歯周病は放置していると、単に歯が抜けてしまうだけでなく、心臓病や糖尿病、脳梗塞、肺炎などのリスクが高くなると報告されているそうです。

「歯石がついた」と感じたら、早めに歯医者に行くようにしましょう! 自覚症状が出ていなくても、3~6カ月に1回程度は定期検診を受けるようにしたいですね。

(ライター 大宮つる)

 

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【取材協力】

※ 渡辺智良・・・歯科医。歯学博士。日本歯周病学会歯周病専門医、日本補綴歯科学会専門医。現在は富山県小矢部市にある渡辺歯科医院で一般歯科、歯周病専門治療、インプラント、予防歯科、小児歯科、義歯(入れ歯)を担当。