何日分だと思う?防災アドバイザーが伝授「必要な備蓄食糧の量」とは

by 大山奏 |

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東日本大震災から早くも5年が経ちます。未曾有の被害を出した震災の傷跡はまだまだ癒えることはありません。そして、あの震災後、まさかの時のためにできることを考え始めた人も多いのではないでしょうか。

『みんなのプロジェクト』を運営する株式会社オノフが行った「“防災”に関する意識調査」では、家庭における備蓄食料量を聞いた結果、一番多かったのは、飲料水・食料品ともに2〜3日分でした。

では実際にこれくらいの備蓄で足りるのでしょうか? 防災アドバイザーの高荷智也さんによると、実はこれだけでは備蓄として十分ではないそうなんです。

 

■必要な備蓄の量は1週間分!

高荷さんに本当に必要な備蓄の量を伺ってみると、

「従来から大災害に備えた水・食料の備蓄は“3日分が必要”とされてきました。なぜ3日分かと言えば、災害発生から3日(72時間)は、消防・自衛隊・行政の活動が救助活動に振り向けられ、生き残った方への支援はそれ以降となるためです。

ところが2011年の東日本大震災をうけ、国の防災に関する重要事項を審議する機関・中央防災会議から、首都直下地震や南海トラフ大地震などの場合、被害が大きすぎて3日間では支援を開始できない恐れがあるので、“1週間の自活の準備をするように”と大きく方針を転換する発表がなされました。

そのため現在は“1週間分”の備蓄が目安となります」

とのこと。アンケートで8日以上と答えた割合は、10.2%と低く、実際にきちんと備えができている家庭は非常に少ないことがわかります。

災害などの場合、3日間はいろいろなものが麻痺するという感覚を何となくもっていて、それに備えている人も多いと思いますが、今はそれでは足りないのですね。

 

■1日の1人あたりの備蓄量の目安は?

備蓄といっても、実際には1日に1人あたりどれくらいの量があれば足りるのでしょうか? 高荷さんによれば、

「水の量は、1日1人あたり3リットルが目安です。飲み水だけなら1.5~2リットルで足りますが、調理用、加熱用、手洗い用、衛生用と、その他の要素でも水は必要になるため3リットルとなります。

全ての量を水にする必要はなく、飲料用はお茶やゼリー飲料で代替してもよいでしょう。

食べ物の量は、自分が1日に必要と思う量を備蓄します。ポイントとしては、普段から食べたいと思うような美味しそうな食べ物を多くすることです。“THE 非常食”は災害時にもあまり食べたくありませんので、自分の好きなものの量を増やしておくことが重要です。

具体例としては下記のようなものがあげられます。

・主食(レトルトおかゆ・アルファ化米の炊き込みご飯・パンの缶詰など)

・副食(肉や魚、おかずなどの缶詰、カレー、丼ものなどのレトルト食品、カップ麺など)

・嗜好品(果物の缶詰、ようかんやチョコレートなど日持ちする菓子、飴やガムなど)

水が一人3リットルとはすごい量ですね! 普段は何気なく使っているので気づきにくいですが、水は本当に大切なことがわかります。そして食べ物もいろいろな種類の物を用意しておいた方が良さそうです。

最後に、このような備蓄を買いそろえるときのポイントを紹介します。

 

■備蓄は普段の食料品も活用する

「1週間分を全てこれらでそろえると結構な量と出費になるため、備蓄の一部は普段から食べているものをあてるようにするといいと思います。普段の買い物をすこし多めにして、なくなったら買い足すという方法です。

ただこの場合、加熱調理が必要なものが増えるため、カセットコンロとガスはぜひ用意すべきですね。

また、備蓄の量と同じ量の非常用トイレを必ず準備することが必要です。水さえあれば1週間程度生き延びることはできますが、1週間トイレを使わないということはあり得ません。大規模災害時は食べ物よりもトイレが問題になることが大半です。最初にトイレ、次に食べ物、の順番で購入するのがよいでしょう」

震災への備えとなると、食べモノや水がいちばんに頭に思い浮かびますが、トイレもかなり重要なようです。アンケート結果でも非常用トイレを用意している家庭は25%と少ない結果になっています。是非この機会に非常用トイレの用意をしてみてはいかがでしょうか?

 

いかがですか? 実際に生き延びるために必要な備蓄の量が具体的にわかりましたね。思っていたよりも多かったという人が多いのではないかと思います。

自分だけは大災害に巻き込まれることはないだろうと、心のどこかで油断してしまうのが人間というものです。ですが、まさかの時に備えることは非常に重要なので、是非自分や家族を守るためにもう一度考えてみてはいかがでしょう。

(ライター 大山奏)

 

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【取材協力】

※ 高荷智也・・・備え・防災アドバイザー。「死なないための防災対策」と「経営改善にもつながるリスク管理」のポイントを解説するフリーの専門家。地震や噴火といった自然災害、新型インフルエンザなどの感染症、テロ・金融危機などの社会不安まで、個人と家庭が行うべき事前対策と事後行動を詳しく紹介。分かりやすく実践的なアドバイスに定評があり、テレビ・新聞・メディアなどへの出演多数。運営サイト『備える.jp

 

【参考】

みんなのプロジェクト「防災」に関する意識調査 – オノフ