殺菌しても実はキケン!?「家庭でやってる食中毒対策」の勘違い3つ

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家族の健康を守るのが主婦の勤め。毎日の栄養バランスに気を遣っている方は、同時に衛生面にも目を光らせていることでしょう。

市販のキッチン洗剤等で“殺菌”しておくことによって、食中毒対策はバッチリ! と思っている方も多いと思いますが、漠然と“殺菌”するだけでは食中毒は防げないってご存知でしたか?

正しい知識を身に付け、適切な対処をしていないと家庭内で食中毒菌が蔓延してしまう可能性だってあるのです……!

そこで今回は、調理師そして衛生管理者の国家資格を保持する筆者が、家庭で発生しやすい食中毒についてよくある勘違いについてご紹介していきます。

あわせて、正しい対処法をレクチャーしていきますので殺菌や除菌の定義を知り、食卓の安全を守りましょう!

 

■勘違い1:“殺菌したから大丈夫”だと思っている

主婦の強い味方となるのが、キッチン洗剤。「殺菌」や「除菌」といった謳い文句で販売されているものがたくさんありますよね。そういったものを利用して、キッチン掃除をしていると思いますが、実は、“殺菌しても食中毒を完全に防げるわけではない”のです。

“殺菌”という言葉は“菌を殺す”ということを意味し、細菌を死滅させてくれること自体は間違いないのですが、そこに落とし穴があります。“菌の一部”を殺しただけでも“殺菌”と言えてしまうということ。

人間に対して害をもたらす食中毒菌をごく少量殺しただけでも“殺菌”ということになってしまうんです。

“除菌”についても似たようなもので、“限られた範囲に存在する菌の数を減少させる”という定義ですので、必ず“菌を人体に無害な状態まで減らす”という意味ではないのです。

そうした誤認から“殺菌”や“除菌”を過信してしまい、結果、キッチンで人体に害のある菌が増殖してしまった……なんて悲劇を招きかねません。

正しい知識としては、“消毒”をするということを覚えておきましょう。

消毒は、菌が人体に無害になる数まで減らしたり、感染力を失わせたりする効果のことを指します。つまり食中毒菌に悪さをさせないためには、定期的にキッチンを“消毒”する必要があるということです。

 

■勘違い2:“冷凍すればOK”だと思っている

一度で食べきることができなかった料理を捨ててしまうのは、もったいないですよね。真空パックや保管容器に入れて冷凍させ、また食べる際に解凍しているという方も多いはず。

確かに、食中毒菌の多くは冷蔵庫内の温度、約10℃以下で増殖速度が遅くなります。冷凍庫と同じくらいのマイナス15度以下になると菌の増殖は停止します。

一見、安心・安全なように思えますが、“増殖がストップするだけ”であるということを忘れてはいけません。食べようとして解凍した途端に、また菌は増殖を再開するのです。

腹痛や下痢をもたらす“腸炎ビブリオ”は、状況によって爆発的に増殖をする菌のひとつで、たった1時間で30倍以上に増殖することもあります。つまり、食中毒症状を発症させる量にアッという間に達してしまうこともあるので注意が必要です。

カレーやシチューといった煮込み料理で繁殖しやすい“ウェルシュ菌”も、室温で数時間放置しただけで大増殖し、食中毒症状を発症させるだけの菌の数になります。

「でも、真空パックにして保存すれば、空気に触れないし大丈夫!」と思いがちですが、それも勘違い。麻痺や呼吸困難など重篤な症状をもたらす“ボツリヌス菌”は、酸素のない状態での増殖をするタイプの菌です。

真空パックに入れて冷凍したから大丈夫だと思い込まず、解凍後に“再加熱を徹底”することで安全を確保しましょう。

 

■勘違い3:“肉は表面に火を通せば安全”だと思っている

平成24年7月から、牛のレバーは生食用で販売・提供が禁止されました。それまではレバ刺しは“おつまみの定番”として親しまれていましたが、定期的に飲食店での食中毒感染がニュースになっていましたよね。

牛だけではなく豚のレバーも、様々なリスクがあることから生食をやめるよう指導がなされています。レバーのみならず生肉には食中毒のリスクが必ずつきまとうので、適切な加熱をしなければなりません。

食中毒菌の多くは75℃以上で1分間の加熱をすることによって、ほとんど死滅し発症を抑えることが可能です。飲食店で提供されるステーキでは、表面をサッと加熱した状態のものも多いですよね。確かに、食肉で汚染されやすい部位は、肉の表面。

だからこそ、つい、「表面に火を通せば大丈夫なんだ」と思ってしまいがちですが、実は挽肉や小間切れ肉や加工肉については中まで菌が入り込んでいる可能性があり、表面を加熱したくらいでは菌を死滅させきれないのです。

家庭で肉を調理する際は、どんな状態であっても中心部までしっかり火を通すことが、安全な食卓への近道であるということを覚えておきましょう。

 

いかがでしたか? 今までの常識が覆されたという方もいるのではないでしょうか。家族の健康を守るため正しい知識に基づき、適切な調理を行っていきましょう!

(ライター 清水希枝)

 

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【画像】

※ わたなべ りょう / PIXTA(ピクスタ)

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