孤食・子食・個食・固食…様々な「こ食」が子どもの心身にもたらすリスク

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pixta_4238968_sみなさんは、食事をどのような形でとっているでしょうか。仕事の関係や子どもの習い事といった様々な予定から、家族揃って食卓を囲むことが難しい家庭もたくさんあることでしょう。

忙しさから手料理ではなく、お惣菜やお弁当をフル活用している人もいるかも……?

家族が共にご飯を食べる“共食”が減り、家族の一人ひとりがそれぞれ好きなものを好きな時間に食べるようになってしまっている場合は“こ食”のリスクを考える必要があります。

そこで今回は、調理師免許を保持している筆者が『食育基本法』に記載の条項から、様々な“こ食”が心身にもたらすリスクについてご紹介します。

また、実際に鍵っ子として親不在の家で1人食事をとっていた経験のある女性たちに話を聞いてきました。今一度、家族の食事のあり方について考えてみましょう!

 

■共働き世帯に多い“孤食”や“子食”

両親共に働いている家庭や、シングルマザー、シングルファザーといった1人親世帯だと、子どもだけで食事をとってもらう機会があるかと思います。

低月齢の子どもであれば大人が付きっ切りでなければなりませんが、ある程度の年齢になった場合は子どもに自宅の鍵を持たせて下校させ、作っておいた夕食を子どもに「食べておいてね」といっているご家庭もあるかと思います。

共働き世帯で育ち、鍵っ子として1人で夕食を食べていたという女性は、こう語ります。

「お母さんがパートから帰ってくるのが日によってまちまちで、遅い日だと8時を過ぎちゃうので、ご飯を作って冷蔵庫に入れておいてくれていました。

忙しいのは見ていてわかっていたし、子どもながら家庭の事情と理解してたけど、本当は寂しかったです」(20代女性・パート)

一人で食事をする“孤食”、そして子どもだけで食事をする“子食”は、どちらもコミュニケーション能力が育ちにくい環境であるといえます。

家族という一番身近で小さな社会の中で十分にコミュニケーションが取れないと、将来的に人間関係で苦労してしまうことに繋がってしまいますので、忙しくても食事のときは、家族で一緒に食べることが出来るように時間を設けましょう。

また、幼い頃に鍵っ子だった別の女性はこう話します。

「小学校低学年のときから、妹と2人で夕食をとる日が週に数度ありました。箸の持ち方が正しくなくて、先生から注意されたことがあります。

でも、聞く相手がいなかった。大人になった今でも箸を正しく持てなくて……飲み会の席とかで、恥ずかしい思いをします」(30代女性・会社員)

お箸の持ち方といった食事のマナーが“孤食”や“子食”だと身に付きにくいというのも大きなリスクです。大人が一緒に食事をすることが、子どもの成長にとって望ましい環境なのだということですね。

 

■便利なようで、リスクも多い“個食”や“固食”

大型ショッピングセンターでは定番になっている“フードコート”。和洋中をはじめジャンクフードといった様々な種類の飲食店が並び、好きな料理を買って持ち寄って一緒に食べることが出来る席があるのが特徴です。

そんな便利なフードコート形式がわたしたちの暮らしに浸透したことによって、2つの“こ食”が問題になっています。

まず、“個食”。何人かで一緒に食事をとっているにも関わらず、それぞれが違うものを食べている状態をいいます。

個食が日常化してしまうことによって、気付けば野菜不足でビタミン欠乏症に……といったように、食事がバラバラであることによって家族の健康状態の管理が難しくなってしまうのです。

もう一つが“固食”。同じものばかりを食べてしまう状態をいいます。フードコートのように、自分が好きなものを選んで食べられる機会が増えると、自然と自分が望む料理ばかりを食べてしまうことでしょう。

大人であれば、健康のために……と料理を選択できるかもしれませんが、お子さんであれば話は別。食べたいものを食べてしまうことでしょう。

食事の好みがどんどん偏ってしまうリスクをはらんでおり、“個食”同様に栄養バランスがとりにくいというリスクもあります。

便利なだけではなく、家族の健康を維持管理していくうえで“個食”や“固食”についても気を配る必要がありますね。

 

■食を通じたコミュニケーションをとろう!

様々な“こ食”について紹介してきましたが、実際にどうやって食事をとっていくのが理想的なのでしょうか。『食育基本法の指針』にもあるように“食を通じたコミュニケーションをとること”が大事だということを知っておきましょう。

忙しい家庭でも、お子さんと“一緒に食事を作る”ことから初めてコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。自分の好みではない食事でも、自分が手間と時間をかけて作った料理であれば愛着がわくものです。

また、どうしても仕事などで孤食の機会がある家庭は、料理に手書きのメモひとつ付けるだけで違います。

「残さず食べてねとか、ちゃんと温めてたべてねとかメモに書かれていて、お母さんの気持ちを感じました」(20代女性・歯科技工士)

鍵っ子経験者の本音としても、お母さんからのメモ書きから母の愛を感じていたとのことでした。

 

いかがでしたか? 家族揃った“共食”ではなく、様々な“こ食”が増えている現代社会。出来るだけ食事を通じてコミュニケーションをとり、心も体も健康的に過ごせるように気を配っていきましょう!

(ライター 清水希枝)

 

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【参考】

※ 食育基本法

※ 食育基本法・食育推進基本計画等 – 農林水産省

 

【画像】

※ Pair Srinrat / PIXTA(ピクスタ)

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