えっ…銀行預金だけなの?物価上昇に負けない「お金」の上手な運用

お金に対して保守的な日本人ですが、意外にも“銀行貯金”こそ家計にダメージをもたらしているということをご存知ですか? 今回は、FPバンク主催『あんふぁん子育て&マネーセミナー』で伺ったファイナンシャルプランナーの宝正隆志さんのお話を参考に、上手なお金のふやし方についてご紹介します。
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アベノミクスの目指す“物価上昇率2%”とは?

銀行にお金を預けていても今の金利はみなさんご存知の通り、大手都市銀で年0.001%、定期預金でも0.01%、比較的利率のいいネットバンクで0.2%前後など、とにかく利息に期待のできる利率とはいえません。

低金利であることは、「お金を借り入れるとき」にこそ安く借りられるメリットがありますが、「預ける」となるとデメリットが大きく、例えば営業時間外にお金をおろすと手数料だけで利息以上取られてしまうという始末です。

低金利の一方で物価上昇のリスクが

一方で、アベノミクスが目指すのは物価上昇率2%のインフレ。これは簡単に言うと、ある物が10年後には20%アップした値段になっているということです。100円のジュースが120円になっている、ということですね。

実際に、35年前の物価を見てみると、大学の初任給は大卒で7万円、コーヒー1杯167円、私鉄運賃は34円なのに対し、現在は大学の初任給が大卒20万円、コーヒーは433円、私鉄運賃は160円で、およそ2~5倍にも膨れ上がっています。

つまり今もっているお金の価値は、過去の実績やアベノミクスが目指すところからも、数年後、数十年後には目減りしている可能性があり、銀行に預けているとどんどんその価値を下げてしまうということなのです。

インフレ負けしないためには、アベノミクスの物価上昇率2%以上の運用をしていかなければならないことがおわかりになりますね?

上手なお金のふやし方は?

お金を増やすには、銀行貯金以外にFXや株、投資信託などさまざまありますが、よくわからない上にリスクを伴いそうで怖い……と尻込みしてしまいそうですよね。

その中で、リスクの低いものの一つに“外貨”があります。

日本は低金利が続く一方で、外国ではもっと高い利率が適用されています。高い利率で複利運用すると、期間が長ければ長いほど雪だるま式にお金が増えていくので、預入時には単利ではなく複利を選ぶようにしてください。

複利で外貨預金を利用するとどうなるのか、例をあげてみます。

例えば、100万円を米ドル10年定期(年利3%・複利運用)に預け入れるとします。

わかりやすく1ドル=100円、外貨を購入する際には為替手数料が発生しますので、為替手数料を仮に1ドル=1円としましょう。

すると100万円÷(100円+為替手数料1円)=約9,901ドル。為替手数料分引かれているため、マイナススタートです。

では10年後どうなっているでしょうか? 9,901ドルは利率3%だと10年後の利息は3,405ドル。預けていた9,901ドルと合わせて13,306ドルになります。これを円に戻して受け取ります。そのとき、10年前と比べて円高か円安かで受取額は変わってきます。

そこで10年前と比べて、(1)円高にも円安にもなっていない、1ドル=100円のままの場合、(2)1ドル=120円の円安になっている場合、(3)1ドル80円の円高になっている場合の3つにわけて見ていきましょう。

(1)1ドル=100円の場合(円高にも円安にもなっていない)

13,306ドル×(100円-為替手数料1円)=1,317,294円

100万円が10年後におよそ132万円、つまり32%アップして返ってきました! なかなかの結果ではないでしょうか。

(2)1ドル=120円の円安になっている場合

13,306ドル×(120円-為替手数料1円)=1,583,414円

円安だと100万円がなんと158万円に! 1.5倍以上になって帰ってくるなんて嬉しいですね!

(3)1ドル=80円の円高になっている場合

13,306ドル×(80円-為替手数料1円)=1,051,174円

心配していた円高ですが、20円もの円高だとしても儲けがでました。5%ではありますが、日本の銀行に預けるよりも大きな戻り率です。

為替手数料に関しても、現在1ドル=1円を下回っていることがほとんどですから、それを加味するともう少しプラスになると思われます。

外貨預金の注意点は?

もちろん外貨預金にもリスクはあります。前述したとおり、外貨は預け入れ時と解約時に為替手数料がかかりますので、為替の動きによっては為替差損が発生します。

また、以前までは預金保険制度の保護対象として、万が一日本の金融機関が破たんした場合にも特例として全額保護されていましたが、今は保護対象外になりました。そのため金融機関選びは慎重に行う必要があります。

以上を念頭において、余裕資金の中で2%のインフレに勝てる外貨投資をしてみてはいかがでしょうか?

 

いかがでしたか? お金を守り、ふやす。一家の家計を管理する妻として大事な役割ですよね。

「でもうちにはそんな余裕資金はないし……」と思われる方は、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみるのも一案です。生活費や使徒の決まっているお金さえわかれば、投資にまわせる額もわかってきます。

経済に大きく左右されない家計作りに努めてくださいね。

(ライター 沖田かへ)

 

 

【取材協力】

※ 宝正隆志(ほうしょうたかし)・・・株式会社FPバンク所属ファイナンシャルプランナー。学生起業家として出版社、通販会社を起業し経営。現在は年間100件のファイナンス相談を受ける。趣味は将棋、映画鑑賞、日本酒。

※ 株式会社FPバンク・・・本格派のFP事務所。ライフプラン二ング・資産運用・相続・住宅購入など独立系ファイナンシャルプランナーが中立な立場で相談。企業理念は「お客様のHappyが私たちのHappy」。詳しくはFPバンクホームページまで。

※ あんふぁん・・・幼稚園児とママの情報誌『あんふぁん』は毎月1回幼稚園の先生から園児、園児からママへ手渡しで配られる子育て情報マガジン。ママ向け情報はもちろん絵本やクラフト付録など親子で楽しめるコンテンツもいっぱいです。子育て&マナーセミナー次回予約受付中

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