猫ひっかき病?死亡することもあるペットから感染する病気6つ

by 姫野ケイ |

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動物好きの人にとってペットは家族の一員。しかし、動物が苦手な人はときどき「動物にはいろんなばい菌がついている」と言うこともあります。そんな言い方をしなくてもと思いますが、実際にペットを介して病気になることもあり注意が必要です。

そこで今回は、ペットから人間にうつる病気を、田柄動物病院の獣医師・池田丞さんにうかがいました。

 

■1:ノミ感染症

ペットを飼っている人にとって最もポピュラーな病気であるノミ感染症。犬や猫についたノミが人を刺すことがあります。刺された際にノミの唾液が原因となり、蚊に刺された場合よりカ強いかゆみを引き起こします。

ノミはペットが外でもらってくることがほとんどですので、ノミ駆除の滴下剤を使用するか、室内飼いにすることで防ぐことができます。ノミが勝手にわくことはありません。

 

■2:真菌症

真菌症は、白癬(はくせん)などともいい、カビに感染しているペットに触ることにより感染し、皮膚病を起こします。ペットの皮膚が白っぽくカサカサしていたら動物病院でチェックを受けてください。人間は皮膚科を受診し、ペットが皮膚糸状菌症の治療中であると伝えてください。

 

■3:トキソプラズマ感染症

トキソプラズマ感染症は、抗体を持たない妊婦さんが感染すると、流産等を起こす場合があります。妊娠後、産婦人科に行くとトキソプラズマの抗体の有無を調べる場合が多いです。猫の便から感染しますが、いくつかの条件が組み合わさらないと感染しません。

また、猫の便だけでなく豚肉の生食のほうが、感染確率が高いと言われています。妊婦の方が豚肉を食べる際は、よく焼いてから食べてください。

 

■4:疥癬(かいせん)

疥癬は目に見えない小さいダニが、犬や猫に皮膚病を引き起こします。感染している野良猫を飼うと、人間も腕の内側やお腹など皮膚のやわらかい部分に症状が出る場合があります。

ペットを治療すると人間は自然治癒する場合が多いですが、かゆみが生じたら念のため皮膚科の診療を受けたほうが良いでしょう。

 

■5:猫ひっかき病

通称のような名前ですが、獣医の教科書にもこの名前で載っています。名前の通り、猫にひっかかれり、かまれたりした際に患部から感染を起こし、その近くのリンパ節が腫れたり、発熱したりします。

ひっかかれるのを避けるため、怒っている猫には近づかないようにしましょう。野良猫だけでなくペットとして飼われている猫でも、爪や口腔内には悪い菌が多いので注意が必要です。

 

■6:カプノサイトファーガ・カニモルサルス感染症

犬や猫の口腔内の常在菌で、かまれたりひっかかれたりした際に傷口から侵入します。免疫力の下がっている方が感染し死亡した例もあるので、過度の接触は要注意です。

 

■ペットからの病気の感染を予防する方法

上記のようなペットからの病気の感染を防ぐには以下のことを行ってください。

(1)ペットに触った後やトイレ掃除をした後は手を洗う

(2)ペットに口移しで食べ物をあげない

(3)ペットと一緒の布団で寝ない

(4)新しくペットを飼う場合には自宅に慣れたころに、便持参の上、動物病院にて検診を受ける

(5)犬や猫の爪は定期的に切る

 

可愛いペットですので、つい人間と同じように接してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。しかし、ペットも飼い主も健康でいられるよう、病気についてしっかり意識して飼ってあげてくださいね。

 

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【取材協力】

※ 池田 丞(イケダジョウ)・・・田柄動物病院・獣医師。 東京都獣医師会所属。犬や猫の一般的な内科や外科の診療、ワクチンやフィラリアなどの予防医学とともに、飼い主のいない猫(地域猫、ノラ猫)の避妊・去勢手術や東日本大震災や動物保護センターから保護された犬や猫の診療も力を入れて日々、診療に励んでいる。趣味は格闘技観戦と洗車。モットーは「地道」と「強きをくじき、弱きを助ける」 。Facebook:tagaraah。 

 

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