キラキラネームでいじめ被害…「子どもの改名」法律的に可能か?

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『WooRis』の過去記事「弁護士に聞く!“キラキラネームの改名”はどこまで可能か」では、キラキラネームのせいで不利益をこうむっている場合に、家庭裁判所の許可で名前の変更ができるかどうかについてお届けしました。

同記事では、名前のせいで就職活動や結婚が不利になったケースをとりあげましたが、キラキラネームは子どもにとってももちろん深刻。たとえば、『WooRis』の「命名は慎重に!“キラキラネーム”が子どものうつを引き起こす理由」という記事によれば、キラキラネームのせいでいじめのターゲットとなってしまうこともあるようです。

では、キラキラネームのせいでいじめ被害者となった子どもが「もうこんな名前イヤ!」となった場合、名前の変更が認められるのでしょうか? 弁護士法人アディーレ法律事務所のパートナー弁護士・篠田恵里香先生にお話をうかがいました。

 

■“いじめ被害”で名前の変更は認められる?

「弁護士に聞く!”キラキラネームの改名”はどこまで可能か」によれば、「家庭裁判所で名前の変更を許可してもらうには、“正当な事由”があればよい」とのことでしたが、キラキラネームのせいでいじめ被害者になった場合、“正当な事由”があると認めてもらえるでしょうか?

「これは認められる可能性が極めて高いです。最近は“名前によって精神的苦痛を受ける”場合に名前の変更を認める傾向にあります。

そのため、“名前が理由でいじめられている”のであれば、これは名前変更を認めるべき典型例ともいえ、変更が認められる可能性が高いでしょう。過去にもいじめを原因に名前の変更を認めた例が複数あります。

なお、改名の申し立ての際には、“正当な事情を証明する証拠”が必要とされていますが、名前を示すだけで、客観的にいじめの対象になりやすいかどうかは、およそ判断ができますし、その弊害も予想できますので、たくさんの証拠は必要ではありません。

本人の陳述書(その人の証言や気持ちを書面化したもの)や、家族や友人の陳述書などがあれば好ましいでしょう。いじめにより怪我をしたような場合は、診断書も用意するとよいでしょう」

 

■子ども本人だけでは変更手続きができない

名前の変更が認められていじめがおさまれば、子どもの人生にとって大いにプラスとなりますね。ただ、子どもがひとりで裁判所の手続きを行うことは、できるのでしょうか?

「15歳未満の場合は、本人の法定代理人として、親が変更を申し立てることになります。15歳未満の子どもはその判断能力も未熟であり、法定代理人が変更の可否を判断するのが、子どもにとっても望ましいとされているからです」

ということは、万一、子どもがどんなに強く希望しても、親にその気がなければ、名前の変更はできないということでしょうか?

「親が変更する気がないような場合は、残念ながら、子どもが自分の意思で変更を申し立てることはできません。親のエゴで明らかに変更すべき名前を変更してくれない場合には、周囲が説得して変更手続をしてもらうしかないでしょうね」

 

いじめの原因はさまざまですが、もし、子どもが名前のせいでいじめのターゲットになってしまった場合、改名というのもひとつの手段かもしれません。

もちろん、子ども本人が「いじめはイヤだけど、この名前は気に入っている」というのであれば話は別ですが、もし子どもがキラキラネームについて深刻に悩んでいる場合は、「せっかくこだわって付けたのに……」といったエゴはおしつけず、改名について子どもとよく話し合ってみてはいかがでしょうか?

 

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【取材協力】

※ 篠田恵里香・・・弁護士法人アディーレ法律事務所パー トナー弁護士(東京弁護士会所属)男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カ ウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法』(あさ出版)が発売中。

 

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