ママ注目!幼児期に遊び足りない子がつまずく「9歳の壁」とは

by 川口沙織 |

子育て,

子どもの将来を考えて、小学校入学前から早期教育に取り組む家庭は、いまや珍しくないでしょう。周囲に、入学前から漢字が書けたり、計算ができたり、というお子さんがいると「うちの子も遊ばせてばかりはいられない!」と焦ってしまうお母さんもいるのでは?

でも入学前の子どもにとって本当に重要なのは、実は“遊び”。しっかり遊んでいないと、後でつまずいたり、伸び悩んだりするかもしれないのです。

以前、『WooRis』の「幼児期の遊びが不十分だと“難関突破できない”子になる!? と判明」では『プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクト』が実施した「子どもの難関突破経験と子育ての実態に関する調査」の結果を元に、難関突破経験のある子の親が未就学期に子どもの“遊び”を重視していたことを紹介しました。

今回は、この調査からさらにわかること、そして、難関突破経験者の親が就学前に実践していた“遊ばせ方”“遊びへのかかわり”にみられる特徴をお伝えします。

 

■ちゃんと遊んでいない子は“9歳の壁”を越えられない

同プロジェクトメンバーのお茶の水女子大学名誉教授・内田伸子先生は、調査結果について次のようにコメントしています。

<今回の調査からは、大学受験や資格試験などの難関を突破する力や夢を実現する力と、就学前の遊ばせ方には相関関係があることが示唆されました。子どもは、五感を使うことで脳が発達するため、ちゃんと遊んでいないような子どもは“9歳の壁”に突き当たりやすいのです。>

この“9歳の壁”というのは、勉強がわからなくなる子どもが9歳で増えることから呼ばれる言葉。ちょうど9歳の時期に、学習内容が具体的なものから抽象的なものへと変わり、目でみてわかるようなものから、文章問題や分数など思考力が求められるようになるため、勉強がわからなくなる子どもが増えるのです。 

この“9歳の壁”をうまく乗り越え、将来にわたって伸び続ける子どもに育てたいのであれば、未就学期には、ちゃんと遊ばせたほうがよさそうです。遊んでいなければ、それまで勉強のできる子だったとしても、9歳であっさりつまずく可能性があるのです。

 

■親の“遊ばせ方”が難関突破力にかかわる

調査結果を、内田伸子先生が長年にわたり研究してきた“子育てスタイル”によって分類すると、難関突破経験者の親の3人に2人が、子ども自身が考える余地を与えるような 援助的なサポートをする“共有型”であるとのこと。

また、逆に難関突破未経験者の半分以上が、大人目線で介入し子どもに指示を与えてしまう“強制型”の子育てスタイルであるということです。

このことから、内田先生は「遊びは量よりも質が大事で、特に親との関わり方が大切」としています。そして「就学前の遊びを通じて身につけた集中力などが、就学後の学習意欲を育み、さらには難関突破経験につながった」と分析しています。

子どもに主導権を与え考えさせ、親がサポート役となる遊ばせ方をすること、そして、子育て全般においてもこの点を意識することで、難関突破する力を育むことになるといえそうです。

 

いかがでしたか? 何年も前から問題になっている“子どもの学習意欲の低下”の原因は、実は未就学期にちゃんと遊んでいないことや、指示を与え過ぎる親のかかわり方が問題なのかもしれません。

子どもの将来を真剣に考えるお母さんは、学びだけでなく“遊び”の重要性についてもぜひ考えてみてくださいね。

 

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【参考】 

20歳代の社会人の子どもを持つ親1,000人に聞いた 子育てに関する実態調査 – プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクト