「スマホうつ」の元凶はコレ!首への負担が心の不調を招くと判明

by 中田綾美 |

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暇さえあればスマホをチェックしたり、スマホがないと落ち着かずにイライラしたり、そんな“スマホ依存”な状態に陥っていませんか?

以前、『WooRis』の記事「あなたは何点?医師に聞く“危ないスマホ依存症”チェックリスト」でもお伝えしましたが、“スマホ依存症”が深刻化すると、学業や仕事、人間関係など生活のさまざまな面に支障が出てきます。

さらに困ったことに、体や心の不調にもつながってしまうというのです。最近ではスマホの長時間利用が原因で、頭痛、全身のだるさ、食欲不振、不眠、イライラ感といった“うつ病”のような症状が生じることがあるといいます。しかも、こうしたスマホが原因の“スマホうつ”の場合、精神科で処方される薬では症状が緩和されないのだそう。

そこで今回は、川井筋系帯療法治療センターの院長・川井太郎さんの著書『スマホうつ』を参考に、恐ろしい“スマホうつ”の実態について、お伝えします。

 

■下を向いて操作することが“スマホうつ”の原因に

一体なぜスマホが原因でうつ病のような症状が出てしまうのでしょうか? そのカギをにぎるのは“首”です。

スマホを利用するときの姿勢を思い浮かべてみてください。画面に集中していると、顔や目線が下を向いた状態で、首の後ろの筋肉が引き伸ばされたようになっていませんか?

こうした姿勢は首に大きな負担をかけています。そしてこのような下を向いたうつむく姿勢が、頻繁になったり、長時間に及んだりすると、頭を支えている首の後ろ側の筋肉がコリ固まり、首がまっすぐになる“ストレートネック”という状態になることがしばしばあるといいます。

そして、この“ストレートネック”こそが、“スマホうつ”の元凶だと考えられています。

 

■“うつ病”と酷似していることで診断が混迷することも

本来、首の骨というのはまっすぐではなく、頭部への衝撃をやわらげたり、頭部からの圧力を分散させたりするために、ゆるやかなS字カーブ構造になっているもの。ところが、ストレートネックでは、首周辺の筋肉が固く緊張したままになって、首や肩、背中、腕などへのコリや痛み、しびれが現れやすくなるといいます。

また、首には体の機能を調整する自律神経が複雑に通っています。その自律神経のはたらきが妨げられると、全身のだるさ、食欲不振、不眠といった症状を招き、さらには、身体的な不調がイライラ感や不安感、無気力といった精神的な症状まで引き起こしてしまうのです。

症状の現れ方はうつ病と似ているのですが、やっかいなことに“スマホうつ”では抗うつ薬が効きません。というのも、抗うつ薬は脳内の神経伝達物質のはたらきを改善するもので、“スマホうつ”の根本的な要因は、首の筋肉にあるからです。

「もしかして、うつ病かも」と精神科を頼っても、抗うつ薬では効き目がなく、その結果、病院を転々としたり、あるいはどんどん薬の量が増えて“薬漬け”状態になったりという悲惨なこともあるようです。

 

■“スマホうつ”を防止するには?

それでは“スマホうつ”を防止するにはどうしたらよいのでしょうか? そのためには、まずはスマホの長時間利用を控えることが第一です。

また、スマホを利用するときの姿勢にも気をつけてみてください。上記でも述べたように、うつむいた状態で画面をのぞきこむことが問題なので、スマホを目線の位置で持つなどして、首の後ろの筋肉が伸びないような姿勢でスマホを利用することを心がけましょう!

 

以上、恐ろしい“スマホうつ”の実態についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

スマホを利用するようになってから、「最近何だか心身の調子が悪いな〜」といった心当たりが少しでもある方は、どうか症状が深刻化する前に、ぜひスマホとの付き合い方や利用時の姿勢などを見直してみてくださいね!

 

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【参考】

川井太郎(2013)『スマホうつ』(秀和システム)