あなたは大丈夫!? 10年放置で「定期預金口座」の権利が消滅

by 伊藤亮太 |

お金,

2012年7月に政府が成長ファイナンス推進会議において、“金融機関で10年以上お金の出し入れがない休眠口座を、投資資金として活用・検討する”最終報告をまとめたことをご存知でしょうか。

これは、私たちが銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)において、口座はもっているものの“長期間にわたって利用されていないお金をベンチャー企業などに振り向け、日本経済の活性化に使おう”というものです。

しかし、裏返せば私たちが普段使っていない、もしくは忘れている預貯金口座が取り上げられてしまうおそれがあるともいえるもの。そうならないために、知っておきたい”休眠口座の扱い”、そして、守るためのノウハウをお伝えします。

 

■10年取引がないと銀行の利益に!?

銀行預金では商法において5年、信用金庫などでは民法において10年間取引がない場合には、預金者は権利を失うとされています。実際には銀行の場合、“10年取引がなく預金者の権利が失われると、ひとまず銀行の利益として計上”されることになっています。

ただし、実務上は“預金者から申請があれば、通帳や印鑑の照合により休眠口座の払い戻しに応じてくれる”のが通常です(ATMでは引き出せないケースが多いのでご注意を)。

なお、りそな銀行のように、場合によっては払い戻しの際に管理手数料がかかる場合もあります。

 

■郵便局で預けた“定額貯金”には要注意!

銀行の場合は、問い合わせることで払い戻しに応じてくれそうですが、問題なのは民営化前に預けた郵便局の“定額郵便貯金”や“定期郵便貯金”など。

現在、郵貯・簡保管理機構に引き継がれ、政府保証が継続されている定期性の貯金が該当しますが、これらは満期日から20年2ヵ月を経過すると権利が消滅することになります。つまり、その存在を忘れて放置してしまうと“お金が戻ってこない”ことになってしまいます。

 

■預貯金口座は3つ以内が基本

こうした忘れる可能性がある預貯金口座をもたないようにするためにも、利用していない口座は解約し“スリム化”をはかりましょう。また、ワードやエクセルなど簡単な表で構いませんので、どの金融機関で何の口座を持っているか書き出しておくと、現在いくら資産があるのかなどの把握にもつながります。

預貯金口座は、給与振込口座や電気・ガス・水道などを支払うための口座、まとまったお金を預ける定期預金口座など基本的には“3つ以内”にまとめましょう。こうすることでお金の管理が楽になり、あちこち金融機関に出向く時間も減らすことができます。

2012年3月16日の毎日新聞によれば、

<休眠口座は年間1,300万件、約850億円程度発生>

しているとのこと。かなり多くの方が休眠口座を1つぐらいもっていてもおかしくありません。

 

今すぐ預貯金口座の管理をしてみてください。そして必要のない口座は解約し、忘れる前に預け替えをしておくことで、休眠口座扱いを防いでおいた方がお金の管理を行う上で無難といえます。

 

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【参考】

「休眠預金」対策を 通帳・届出印紛失でも引き出し可能 – 産経ニュース

休眠預金を26年度から活用へ 政府が最終案、500億円程度か – 産経ニュース

商法第五百二十二条 – 総務省e-Gov

民法第百六十七条 – 総務省e-Gov