専業主婦でも「障害年金」を受け取れるの?抑えるべきポイント4つ

by 大宮 つる |

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女性はライフステージの変化やホルモンバランスが崩れたりなどして、男性よりうつ病になりやすいそうです。“産後うつ”という言葉も、最近よく聞かれるようになりました。

ところで、うつ病などで障害状態になった時、“障害年金”を申請できることを知っていますか?

今回は、障害年金に詳しい特定社会保険労務士の坂田新悟さんに、“専業主婦でも障害年金を受け取れるポイント4つ”を聞いてきました。

 

■1:“保険料の納付要件”クリアの条件は?

「専業主婦の方は、第3号被保険者として国民年金に加入しており、障害基礎年金の請求となるのですが、障害基礎年金をもらうために必要な“保険料の納付要件”というのがあります。初診日時点で直近およそ1年以上扶養に入っていたら、その要件を満たすことができます」

いろいろ細かい規定や例外もあるのですが、専業主婦の方の場合は原則、上記の要件を満たしていたら、障害基礎年金を受け取るための保険料納付要件はクリアです。

また、初診日時点で厚生年金に加入していたら、いま専業主婦だったとしても障害厚生年金を請求できるとのことです。

 

■2:扶養に入っていたら“保険料未納”にはならない

「ちなみに、専業主婦の方は扶養になった時点から、国民年金保険料が未納になることはありません」

配偶者の勤めている会社で健康保険・年金の手続きをしてくれるので、基本的には、手続き漏れなどがない限り、国民年金第3号被保険者となり、保険料の支払いをしなくても障害年金上は“保険料納付済み”と同じ扱いになるのですね。

 

■3:“障害等級”の程度は?

「保険料の納付要件がOKだったら、次に見るのは障害の程度です」

障害年金をもらうためには障害等級1級または2級(厚生年金には3級もあります)に該当する障害の状態にあることが必要で、“障害認定日”を過ぎるといつでも請求できるようになります。

「条件がそろえば、過去のものでも請求できます。また、“障害認定日”時点では障害が軽くても、その後悪化した場合は、今後の分の請求を65歳までいつでもできます」

なお、障害認定日とは、原則、初めて診察を受けた日(初診日)から、1年6か月を経過した日のことをいいます。もし、その期間内に傷病が治った場合は、その治った日になります。

 

■4:“障害年金”は年金の受け取り方の1つ

「保険料納付要件、障害等級などの要件を満たしたら、専業主婦の方でも障害年金を受け取ることができます。たとえば障害基礎年金2級は、満額で“772,800円(平成26年度)”ですが、この額は老齢基礎年金の満額と同じです」と坂田さん。

老齢基礎年金で満額の金額をもらうためには、40年間(480月)保険料を納付済みであることが必要なのです。

「あくまで“障害年金”というのは受け取り方なのです。年金の受け取り方で一番ポピュラーなのは“老齢年金”ですが、他にも受け取り方があるのを知っておいて欲しいですね」

なるほど。国民年金制度は保険としての意味合いもあるので、老齢年金だけではないのですよね。障害年金をもらう可能性があることも考え、保険料の未納はできるだけ避けたほうがよさそうですね。

今回の専業主婦の方のケースには当てはまりませんが、もし収入が少なくて保険料の支払いが困難という場合は免除制度もあり、免除申請をオススメします。障害年金上だと保険料の“納付済み”と“免除”は同じ効果となるのでお得です。

 

以上、専業主婦でも“障害年金を受け取れるポイント4つ”をご紹介しましたが、いかがでしたか?

“障害”は誰にでも起きる可能性があります。万一、障害の状態になってしまった時は、“障害年金”という制度があることを思い出してくださいね。

障害年金はほとんどの病気が対象になりますが、申請手続きが煩雑なため、不支給となる処分も多いそうです。専門家のサポートをあおぐことをオススメします。

 

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【参考】

障害年金 – 日本年金機構

 

【取材協力】

※ 坂田新悟・・・社会保険労務士事務所ステラコンサルティング代表・特定社会保険労務士。大学を卒業後、法人営業、営業企画、人事総務、無職などを経験。妻子ある身で無職になり、公的な制度(雇用保険の特定受給資格者など)を利用しつつ、一念発起して社会保険労務士試験を受験し合格。平成22年に開業。その後さいたま市大宮区に移転。障害年金の請求代理(障害ねんきんナビ)、就労困難者向け在宅ワークあっせんプロジェクト「Handwork CAFE」の運営、労務管理ソフトウェアの開発などを行っている。セミナー、執筆実績多数。