再婚後も「前夫から養育費を受け取る」ための重要ポイント4つ

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「再婚したけど、生活が苦しいので前夫から養育費を引き続きもらいたいのだけどもらえるの?」というような疑問を持つ方は、少なからずいらっしゃるようです。

そこで今回は、再婚した後も前夫から養育費の支払いを受け続けるために、知っておくべきポイント4つを、離婚問題に詳しい特定社会保険労務士・行政書士の山下清徳さんに教えていただきました。

 

■1:再婚後も前夫からの養育費支払いは受けられる

「再婚後、前夫が“子どもの養育費を支払ってくれなくなったのだけど、今までどおりもらいたい”といったご相談が多いですね」と山下さんは言います。

前夫側からしたら、元妻は再婚したのだから自分にはもう養育費の支払い義務はないだろうと考え、支払いをストップしてしまう方が多いのかもしれません……。元妻が再婚しても支払いが続くケースがあることを知っておくことが重要です。

 

■2:新しい夫と子どもを養子縁組しない

「再婚後も養育費をもらえるかどうかは、新しい夫と子どもを養子縁組するかどうかによります」

山下さんによれば、これを知らないから揉める原因になるとのこと。

「新しい夫と子どもを養子縁組しない場合であれば、引き続き、前夫からもらうことはできます」

養育費をもらいたい元妻側からしてみると、新しい夫と子どもを養子縁組しないほうが良いとのこと。ただ、新しい夫と子どもを養子縁組しなければ、その子どもに新しい夫の遺産相続の権利が発生しません。

新しい夫が財産を持っていた場合は入念に検討をしたほうがよいそうです……。うーん、なんかリアルですね。

 

■3:新しい夫に扶養する能力がない

「新しい夫と子どもを養子縁組する場合は、養育の義務を負うのは新しい夫になるので、基本的には前夫からの養育費はもらえなくなります。ただし、(収入が少ないなどで)新しい夫に子を扶養する能力がない場合は、前夫から養育費を引き続きもらえる可能性はあります」

前夫と新しい夫の収入の状況を見ながら、前夫が養育費の減額交渉を求めてきた場合は応じることを検討してもいいかもしれないとのことでした。

 

■4:“離婚協議書”を作っておく

過去に『WooRis』の記事「もし離婚を決意しても!知っておけばソンしない具体的アドバイス4つ」でもご紹介しましたが、「慰謝料や養育費の支払いに関する内容を記載した“離婚協議書”を“公正証書”で作るようにしてくださいと」山下さんは言います。

専門家に依頼して公正証書を作成すると、費用としては3万円前後が相場とのこと。のちのちのことを考えておいたら作っておいたほうが無難だそうです。

 

以上、再婚した後も前夫から養育費の支払いを受け続けるために、知っておくべきポイント4つをご紹介しましたが、いかがでしたか?

もし離婚をする場合には、必ず離婚協議書を公正証書で作るようにしましょうね。また、再婚時には新しい夫と前夫の収入の状況を見ながら、新しい夫と子どもを養子縁組するかどうか、また前夫と養育費の減額交渉をするかなどを検討されるといいかと思います。

 

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【取材協力】

※ 山下清徳・・・山下行政・労務コンサルティング代表。早稲田大学法学部卒業。大手生命保険会社退職後、さいたま市大宮区に開業。特定社会保険労務士、行政書士、第1級ファイナンシャル・プランニング技能士など複数の資格を保持し、豊富な社会経験をもとに労働問題の対応のほか、相続手続き、遺言書作成、離婚・調停相談サポートなどを行っている。