出産したら離婚の危機に!? 「産後クライシス」の原因と対処法

by 中田綾美 |

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女性にとって妊娠・出産は人生の一大イベント。そして、子どもの誕生は、夫婦の絆をいっそう強めるともいわれていますよね。

しかし、そんな幸せいっぱいなはずの出産を通じて、かえって夫婦関係がぎくしゃくするという“産後クライシス”を迎えるカップルも少なくないようです。しかも、産後クライシスは一過性のものではなく、このときに生じたしこりが後に離婚をもたらすということすらあるといいます。

一体なぜ出産をきっかけに夫婦仲が悪くなってしまうのでしょうか? そこで今回は、夫婦問題研究家・岡野あつこさんの著書『産後クライシス』をもとに、産後クライシスの原因と対処法をお届けします。

 

■“イクメン神話”が産後クライシスの一因

子育てに協力的な男性を意味する“イクメン”という言葉もすっかり定着した感があります。しかし、こうしたイクメンブームが産後クライシスの一因になっていると岡野さんは分析しています。

世間でイクメンがもてはやされているものの、実際のところ男性の育児休暇取得率も伸び悩んでおり、子育てに積極的な男性はまだまだ少ないのが現状です。

それにもかかわらず、あたかも世の男性がみな子煩悩で育児に熱心であるかのようなイクメン神話だけが独り歩きしているともいえます。その結果、イクメンを夫に持たない妻たちが「なぜ、ウチだけが違うの?」と焦りや不安を感じるようになったのです。

その焦りや不安はやがて「どうして協力してくれないの?」という不平不満につながり、夫をつい責めてしまったり、あるいは口に出さなくても態度に現れてしまったりするといいます。これでは、家庭内の雰囲気は険悪になるばかりでしょう。

 

■産後クライシスを防止する対策2つ

出産後、夫婦関係の危機を迎えないようにするには、イクメン神話に振り回されないことが大事です。岡野さんの『産後クライシス』では、具体的な対策として、以下の2点が紹介されています。

 

(1)ママ友とは距離をおく

「なぜ、夫は育児に非協力的なのだろう」と不満を持つのは、他人と比較してしまうから。「他人は他人、自分は自分」という姿勢を保つためには、夫のイクメンぶりを自慢してくるママ友とは距離をおきましょう。

自慢する人ほど、本当は不満や寂しい思いを抱えていることがよくあります。不毛な“幸せ競争”には巻き込まれないようにしましょう。

 

(2)夫を褒めてイクメンに育てる

「なぜできないの?」と夫を責めるよりも、夫の小さな行動について意識的に褒めて夫をイクメンに育てていくほうがよほど建設的です。

たとえば、買い物をする間に子どもを10分だけ見てもらったなど、ささいなことであっても、夫が役に立っていることをしっかり伝えましょう。

「レジでお金を出すときだけでも、子どもを見ていてくれると助かるわ。その後の袋詰めもそうだけれど、両手がふさがっていると、作業に時間がかかっちゃって。どうもありがとう」というように、理論立ててほめると、褒め言葉にも説得力が増し、夫がどんどんイクメン化することが期待できます。

 

以上、産後クライシスの原因と対処法をお届けしましたがいかがでしたか? ただいま妊活・妊娠中というかたも、あるいは、すでに出産後、夫との間にすきま風が吹きつつあるというかたも、当記事を参考にどうか産後クライシスを乗り越えてくださいね。

 

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【取材協力】

※ 岡野あつこ・・・夫婦問題研究家。1991年に『岡野あつこの離婚相談室』を開設以来、これまで2万5千件以上の夫婦問題・離婚相談を受け、『離婚カウンセラー』というジャンルを確立、明るく前向きな人生を送るための“高品質なカウンセリング”を提供し続けてきた。『All About』の離婚ガイドも務める。公式サイトはこちら

 

【参考】

岡野あつこ(2013)『産後クライシス』(角川学芸出版)