女性被害者が急増中!「出会い系サイト」にハマってしまう理由

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SNSや婚活サイトが普及した今、「ふたりの出会いのきっかけはインターネットでした!」というカップルは、決して珍しくはありません。

とはいえ、相手の素性がわからないネット上の出会いには、まだまだ危険が潜んでいるのもたしかです。2011年度の出会い系サイトに関する国民生活センターへの相談件数は、男性が1万2,121件に対して、女性は1万3,834件と、なんと女性のほうが上回っているのをご存じでしょうか?

当記事では、ルポライター・多田文明さんの著書『おいしい話に、のってみた』をもとに、出会い系サイトを通じてお金を騙し取る手口の一端をお伝えしたいと思います。

 

■きっかけはFacebookなどの健全なSNS

“出会い系サイトでの被害”と聞くと、「そもそも何でそんなものに登録したの?」「出会いに飢えていたのか!?」などと勘繰りたくなるかもしれません。

しかし、最近の手口では、出会い系サイトに興味のなかった人が、悪質なサイトに引き込まれるケースが増えているのです。

まず、詐欺グループが、ターゲットにどのように接近するのかというと、端緒となるのはFacebookなどの健全なSNS。ある日突然、Facebook利用者のもとに、男性芸能人のマネージャーを務めているという人物から、以下のようなメッセージが届きます。

<「私の担当している男性タレントはテレビや雑誌の取材で、私から見ても精神的に疲れているようです。恥ずかしい話、私では彼をケアできなくて困っています。彼と一緒にフェイスブックをいろいろ見てまわっていたところ、あなたのプロフィールを見て、何か感じるところがあったらしく『どうしても話をしてみたいから、連絡を取れるようにしてもらえないか』と言われました。突然のお願いにはなりますが、彼と少しでもかまいませんのでお話だけでもしてもらえないでしょうか」>

ちなみに、この時点では、“男性タレント”というのが誰であるかはまだ不明。名前を明かさないことで、かえって「それって誰?」という読み手の好奇心をかきたてる効果があるのかもしれません。

 

■同情心を起こせばそこは地獄の1丁目

その男性芸能人のことを気の毒に思ったのか、あるいは芸能人とお近づきになれるチャンスに心動かされたのか、とにかく上記のお願いに対して、あなたが少しでも興味のあるような返信をすると、次のステップです。

マネージャーから、「芸能人が実名登録のFacebookを使うと支障があるので、彼が登録している別のSNSでやりとりしてもらえないだろうか」と、サイトアドレスの記載されたメッセージが送られてきます。

メッセージに記載されたサイトにアクセスすると、見た目は普通のSNS。登録無料で、しかもメールアドレスとニックネームを入力するだけで登録完了というお手軽さ。出会い系サイトだと気付かず、安易に足を踏み入れてしまう人が少なくありません。

しかし、こうしてマネージャーに誘導されたサイトこそが、悪質な出会い系サイト。登録自体は無料なので、もちろんこの時点ではまだ被害は発生していませんが、以後、“男性芸能人”や“マネージャー”から、有料サービスにおびきよせる口説き文句が続々と届くことになります。

 

まずは、出会い系サイトを通じてお金を騙し取る手口の一端をお伝えしましたがいかがでしたか? 「いきなり芸能人がアプローチしてくるなんて、荒唐無稽な……」と、あなたは思うかもしれません。

でも、失恋したり、仕事で大失敗して自信を喪失していたりなど、心が弱った状態のときに、このような“奇跡”が起こったとしたら、はたして冷静な判断ができるでしょうか?

次回は、サイト登録後の手口についてお届けしたいと思います。

 

【悪質商法シリーズ】

優しい人ほどハマる「出会い系サイト」の危険な手口とは?

年間800億円の被害!あなたを狙う悪質商法の手口5つ

これが出たら要注意!悪質商法を見破るフレーズ5つ

必見!丸暗記しておくべき悪徳商法の撃退法4つ

 

【参考】

PIO-NETにみる2011年度の消費生活相談 – 国民生活センター

多田文明(2012)『おいしい話に、のってみた』(扶桑社)