「心の病気」にも食生活が影響!鬱病を悪化させる食品と改善する食品

by 高瀬真澄 |

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ストレス社会の現代、心の病で悩んでいる人も少なくないでしょう。うつ病の原因は様々ですが、外的要因、内的要因が重なり合って起こるものであり、単純に一つの原因を無くせば劇的によくなるというわけではなさそうです。

では、うつ病にならないためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

ストレスに負けない心身をつくるためには、食生活も大切になってきます。そこで今回は、健康的な食事でのダイエットを提案し、『健康人生塾』を主催する久保光弘さんに、“うつ病になりにくい食事”についてお聞きしました。

 

■うつ病の原因とは

うつ病の原因を調べる研究では、脳の神経細胞における情報の伝わり方に異変が生じていることが報告されているそうです。神経の細胞から細胞へ情報を伝えているのが、“神経伝達物質”と言われる物質です。

その中でも“セロトニン”と“ノルアドレナリン”は、気分や意欲・記憶など、感情に関わる情報の伝わり方をコントロールしていると言われています。うつ病になると、このセロトニンとノルアドレナリンの量が減って、情報がうまく伝わらない状態になっているために、様々な症状が現れると考えられているそうです。

うつ病の原因は様々ですので、単にセロトニンやノルアドレナリンを増やせば治るというものではありませんが、少なくとも、セロトニンやノルアドレナリンの量を整えることができれば、うつ病になりにくい状態にすることは可能ではないかと考えられますね。

 

■セロトニンの材料となるたんぱく質を多めに

人間の体は、当然ですが食べたもので作られます。神経伝達物質も食事で摂ったものが材料になります。ということは、食事に気をつけることで改善できることも多いと考えられますよね。

「セロトニンやノルアドレナリンはアミノ酸(タンパク質)でできています。中でも代表的なものとして、アミノ酸の一種である“トリプトファン”がセロトニンの材料なのですが、このトリプトファンの摂取が少ないとうつ病になりやすくなります」

トリプトファンを多く含む代表的な食材は大豆、豆腐、きな粉、海苔(海藻)、ゴマ、落花生、ナッツ類、バナナだそうです。良質なタンパク質を摂ることが大切だということですね。

 

■野菜や魚介類中心の食事を心がける

アミノ酸の他に、ビタミンB群・ビタミンC・カルシウム・マグネシウムなどはトリプトファンの働きをよくするそうです。野菜や魚介系中心の食事、さらに完全栄養食といわれる玄米を摂るとよいそうです。

また、脳細胞は60%が脂質でできていると言われています。良質な油を摂ることはとても大切だと久保さんは言います。

「日本人の多くは、サラダ油などのオメガ6は摂り過ぎているので、DHAやEPAなど青魚系に含まれるオメガ3を極力摂りたいところです。」

セロトニンは脳や腸内で作られると言われていますので、腸内環境を整える発酵食品や、食物繊維を多く含む食品も積極的に食べましょう。

 

■うつを悪化させてしまうNG食品とは

一方で、うつの症状を悪化させてしまう食品にも気を付けたいところ。

「これらの必要な栄養素を浪費させてしまう食品も覚えておきましょう。代表格は何と言っても白砂糖です。白米・小麦粉等精製された食品も同様です。ビタミンB群を大量に浪費させます。さらに加工食品やスナック菓子には必ず入っている化学的な食品添加物もビタミンB群を浪費させます」とのこと。

また、マーガリンやショートニングに代表される“トランス脂肪酸”を含む食品も避けた方が賢明だそうです。

 

いかがでしたか? 玄米、野菜、大豆、魚介類を中心とした“手作りの和食”は、体だけでなく、心も整えてくれる素晴らしい食事なのですね。忙しくて手軽な加工食品ばかりで済ませてしまいがちだという人は、これからの健康も考えて、食生活を見直してみましょう。

(ライター 高瀬真澄)

 

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【取材協力】

※ 久保光弘・・・久保健康人生塾塾長、健康人生アドバイザー。サプリメントメーカーで約20年営業を経験。人一倍健康に気を使っていたはずが体を壊し、医者に「死ぬよ」とまで言われ猛勉強。たどり着いたのは“人間の体は食べた物でできている”という当たり前の事実。2年前に独立、“地球幸福度指数を上げる”という志のもと、“体健やかに、心康らかに、食事を変えれば人生が変わる”をテーマに「久保健康人生塾」を立ち上げる。現在は“運動せずに、綺麗に、健康的に”痩せる「8ダイエット」の普及を中心に活動中。