税理士が解説「流行のサロネーゼは夫の扶養範囲なのか?」

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サラリーマンの夫の扶養に入りつつ、自分の特技を生かしてサロン活動を展開される専業主婦の方(通称サロネーゼ)が増えていますよね。

個人対個人のやり取りになるので「開業届を出さなくても平気でしょ!」となりがちですが、税理士の新江明さんによると「反復継続の意思を持ってサービスを提供しようとする場合は、届けを出す必要があります」とのこと。

そうなると気になるのが、税金や社会保険の点がどうなるかということ。そこで今回は、税理士・公認会計士・CFPの資格をお持ちの新江さんに、サロネーゼの一般的な注意点を伺ってきましたのでご紹介しますね。

 

■1:開業届を出す=確定申告をする

「新たに事業を始めた場合に提出することになる“個人事業の開業届出”ですが、この届出を税務署に提出したら、所得がいくらであろうと、原則、翌年2月16日から3月15日までの間に確定申告をしなければなりません」と、新江さんは話します。

サロネーゼの場合、個人間のお金のやり取りになるため、開業届を出さずに確定申告もしていないケースが少なくないものです。所得があるのに申告をしないと、税務署から指摘をうけ、延滞税を払うリスクがあるので要注意だそう。

 

■2:所得が年間38万円超になったら税金面で扶養から外れる?

「収入から必要経費を引いた額が“所得=儲け”になります。確定申告で“白色申告”を選択していた場合、この儲けが年間38万円を超えると、税金面で扶養から外れてしまいます」

年間38万円というと、月に3~4万円の儲けを出していたら税金面での扶養から外れてしまうということ。意外にも少ないですよね。

なお、確定申告をするために、また税務署からの問い合わせにも対応できるように、必要経費として計上できる領収書を必ずとっておきましょう!

 

■3:青色申告を選択すると“103万円”まで枠が拡大される!?

「白色ではなく“青色申告”を選択していると、最大65万円の特別控除が認められているので、38万円+65万円=“103万円”に必要経費を合算した額まで、税金面で夫の扶養に入れるということになります」

確定申告をするなら、青色申告をした方が断然お得ですよね。ただし、青色申告をするにあたっては簿記が必要になってくるので少々手間がかかりますが、会計ソフトを導入し、かつ取引の入力が正しくできれば、その問題もクリアです。

 

■4:社会保険の壁はどうなる?

社会保険の壁は130万円(2016年10月から一定の会社につき、106万円に変更予定)ですが、サラリーマンの夫の扶養に入りつつフリーランスで働いている妻やサロネーゼはどうなるのでしょうか?

一般的に年間収入130万円未満であれば扶養に入れると言われていますが、保険者によって異なるのが実情のよう。年間収入の計算に“必要経費”を認めてくれるか、認めてくれないかは保険者次第ですので確認されるといいでしょう。

必要経費を認めてもらえない場合は、社会保険の扶養から外れる可能性がある方もいらっしゃるかもしれませんので、念頭に入れておきましょう。

 

いかがでしたか? 税務署は職権で預金口座の内容を調査したり、取引先の相手に税務調査に入り、自分の名前が出てきた場合に芋づる式に調査したりなどといったこともあるそう。

ちゃんと確定申告をやっておいたほうが安心ですね。ご参考にしてみてください!

 

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【取材協力】

※ 新江明・・・新江明税理士・公認会計士・中小企業診断士事務所代表。日本大学商学部卒業。大手監査法人退職後、現在はさいたま市浦和区で開業している。税理士・公認会計士・中小企業診断士・CFPなど複数の資格を保持し、会計監査、税務顧問のほか、公的機関の相談員やセミナーなども行っている。また、法人だけでなく、個人に向けても税務やファイナンシャルプランのアドバイスを行っている。