わが子が将来「虚言癖のある子ども」に育ってしまうNG行為4つ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存

自分の心や体を守りたいとき、大切な人を助けたいとき、大好きな人との関係を壊したくないとき、人は嘘をつきます。それは子どもであっても同じです。

ですが特に子どもは、嘘をつく癖がついてしまうと大問題です。嘘は必ず自分に返ってきて身を滅ぼすことになります。

そこで今回は、カウンセラーの玉川華世さんに、わが子が嘘をつく子どもに育ってしまう親のNGな行動について聞いてみました。

 

■嘘をつきやすくする状況とは?

玉川さんによれば、「嘘をつかないと、コワい目にあう!」「本当のことをしゃべったら、○○ちゃんが怒られちゃう!」「なんとかごまかさないと、お母さんに嫌われちゃう!」だから、ここはウソをついたほうがいい……。

こんな風に子ども自身が感じることが多く、さらに嘘をついたことで、欲しい結果が得られたという経験が多くなると、子どもは嘘をつく癖がつきやすくなるそうです。

では実際には、どんな例が挙げられるのでしょうか?

 

■1:スマホをいじりながら子どもの話を聞く

「大人の感覚では、スマホをいじっていたとしても、子どもの話を聞いているかもしれません。ところが、子どもは顔がむけられていない状態が長時間続くと、“私の話、聞いてもらえているのかな?”と不安になるのです。

すると、子どもの中で“もっと真剣に聞いてもらいたい!”という思いが強くなり、お母さんやお父さんが強く興味を示すような、インパクトのある話を探し始めます。しかし、子どもの生活の中で、大人の興味をそそるようなインパクトのある話はあまりないので、結果的に、体験したことを誇張するような嘘をつくようになるのです。

ですので、子どもが話し始めたら、できればスマホはちょっと横に置いて、最初の3分だけでいいので、子どもの顔を見ながら話を聞いてあげてみてください。

最初の3分だけでも、“ちゃんと聞いてもらえた!”と子どもが感じれば、その後は多少スマホをさわりながらでも大丈夫です」

電車の中でも、親がスマホをいじりながら子どもの方を見ずに「うんうん」と相槌をうっている姿をよく見かけますよね? 親の興味を引きたくて子どもはウソをつくこともあるんですね。覚えておきましょう。

 

■2:親が子どもの友達をほめる・比較する

「“○○くんは、すごいね”や“○○ちゃんは、かわいいね”、“少しは、○○くんを見習ったら?”など、子どもの友達をほめたり比較したりすること、ありますよね?

親としては、友達の名前を出すことで“あなたも、もっとがんばれ!”と応援するつもりだったり、そもそも感じたりしたことを口に出しただけかもしれません。

ところが、子どもはそれを“お母さんは、僕より○○くんが好きなんだ”“お父さんは私ではなく、○○ちゃんのような子が好きなんだ”と自分の否定として受け取ることがあります。

そして子どもは、その子どもの様になろうとして、行動や言動をマネするようになります。しかし当たり前ですが、実際には本物の“○○くん”“○○ちゃん”ではないので、マネをすることなんてできません。

すると今度は、現実の“できない自分”との差を埋めるために嘘をつきます。できていないことを“できた”と言ったり、失敗したことを“やってない”など言ったりするのです。

それが続くと、理想と現実の差を埋めるための嘘が多くなり、結果的に嘘をつく癖がつきやすくなります」

子どもの友達をほめたり、彼らと比較をしたりするときは、子どもとセットで伝えるようにしてみてください。「○○くんは、すごいよね。あなたも頑張ればできるから、一緒にがんばろうね」や「○○ちゃんは、かわいいね。もちろん、お前も十分かわいいよ」など。

この様にして自分とセットにしてもらうと、子どもは自分を否定する必要がなくなるので、嘘をつく必要もなくなります。

確かに親が自分とは違う子を褒めているのを聞くと、不安になる気持ちはわかりますよね。自分が認められていないという不安から嘘をついてしまい、それが繰り返されて嘘に嘘を重ねるようになるんです。

 

■3:成績や受賞など、わかりやすい結果ばかりをほめる

「学校の成績やコンクールの結果など、第三者にみとめられた結果は見た目にわかりやすいので、ついつい強くほめがちです。

そういった目に見える結果ばかりをほめたり、認めたりする一方で、“やさしさ”や“最後までねばる”など、性格(内面)の良さ・豊かさに、あまりに意識をむけない状態がつづくと、子どもは“他人から見える自分”を磨くことに力を注ぐようになります。

“お母さんが好きそうな私になろう”“お父さんが自慢できるような僕になろう”とがんばりすぎると、“等身大の自分ではない、理想の自分”を目指すようになります。

すると、理想の自分と等身大の自分の差が大きくなり、その差をうめるために嘘が必要となってきます」

目にみえる結果、第三者にみとめられた結果は、もちろん親子で誇っていいものです。ただ、そういった“結果”だけではなく、本人の“内面”や結果を得るための“過程”など、人間として大切な部分も一緒にほめて認めてあげてください。

人間的な魅力も一緒にほめてあげると、ウソをつく必要がなくなるのはもちろん、等身大の自分として建設的に“結果”のために努力できるようになります。

テストの点数や競争での順位などは誰から見ても明らかなことなので、褒めやすいですよね。ですが、そういう部分には現れないところもしっかりと親としてはみていかなければいけないのです。

子どもが自分に自信を持っていられるように、結果ではなくその過程で頑張っている姿もしっかりと認めてあげないといけませんね。

 

■4:子どもの嘘をきちんと叱らない

最後に、玉川さんによれば、子どもは成長過程で嘘をつくことがあるそうです。

「大切な何かを失う不安を強く感じたとき、子どもはそれを避けるために嘘をつきます。逆に言えば“嘘をつかなくても、大切なものは壊れない、失われない”という安心感があれば、嘘をつく必要はないということです。

一方で、子どもは成長の過程で“嘘をつく”ことを覚える一面もあります。それは、安心感があるからこそ、心が成長し出てくる嘘です。

子どもがそういう嘘をついたときは、親が嘘をついていることをちゃんと見抜いて、しっかり叱ってあげてください。

“嘘をつく自分”でも見捨てられず、ちゃんと叱ってもらえたという経験が、嘘に対する罪悪感を育て、さらなる心の成長を促してくれます」

なるほど。子どもの嘘を見抜けるかどうかと、見抜いた嘘についてしっかりと叱れるかどうかも、子どもに嘘をつかせないためには重要なポイントなんですね。

 

いかがでしょうか? 子どもが嘘をつきやすくなってしまう親の行動がよく分かったのでは無いでしょうか。

嘘は基本的にはつかない方がいいものです。自分を守るために子どもに嘘をつかせないように、親がしっかりと見守ってあげなければいけませんね。

(ライター 大山奏)

 

【Specialコンテンツ(PR)

※ 【特別対談】管理栄養士×教授が激白!? あなたの腸が不調である本当の理由

※ 成績アップの秘訣は声かけと○○!親として用意したい「勉強する環境」とは

※ たったこれだけ!? メラニンを防ぐ日焼けに負けない美肌の作り方

 

【取材協力】

※ 玉川華世・・・家族や友達との関係で、多くの傷つき体験を持ちながら、その傷つきに気がつかず大人になり「なぜこんなにも私の人生はうまくいかないのか」と疑問を持ったところから、心理学と出会い、現在は心理カウンセラーとして活動中。以前は恋愛専門だったが、職場の人間関係をうまくまわすコツ、企業の心をつかむ転職活動のやり方、子供の心を豊かにする接し方など、最近は、幅広いテーマを扱っている。『男と女の成長心理学』

 

【関連記事】

※ 「万引き癖のつく子ども」に育ってしまう親のNG言動3つ

※ 0点でも大丈夫!「学力が伸びる子or伸び悩む子」決定的な違い3つ

※ 「まいっか」が魔法のコトバ、子育てのストレスに潰されそうな時の対処法3つ

 

【姉妹サイト】

※ このままじゃ不仲に?「夫と会話がないと気づいたら」妻がすべき行動3つ

※ 上手に喧嘩しよう!致命的な夫婦喧嘩でも仲直りできる魔法の言葉

 

【画像】

※ clubisters / Shutterstock

※ ANURAK PONGPATIMET / Shutterstock

※ Organic Matter / Shutterstock

※ Yulia Grigoryeva / Shutterstock

※ nara / PIXTA(ピクスタ)

※ Joana Lopes / Shutterstock