実はみんな悩んでる!医師が教える「尿もれリスクが高い女性」と予防策

閉経後の女性の約3人に1人が悩むという“尿もれ”。今は全く症状がない人でも、閉経後に尿もれに悩まされる可能性は大。例えば、せきやくしゃみをするだけで尿がもれると、日常生活において大きな支障となりますよね。
今回は、東京にある産婦人科・三鷹レディースクリニック院長の天神尚子先生に、尿もれの原因と対策について伺いました。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存

そもそも尿もれの原因は?

天神先生によると、“尿失禁”いわゆる“尿もれ”は、一般に閉経後の女性の約30~40%、一部では約半数の女性に症状が現れるともいわれており、多くの女性が悩んでいる問題だそうです。原因としては、次のものが考えられるとのこと。

妊娠・出産

肥満

性器脱

膀胱炎

神経緊張

脳血管障害

婦人科手術の術後

なかでも最も多い原因が、“妊娠・出産”。

天神先生曰く、「妊娠・出産によって、膀胱を支える骨盤底筋を損傷してゆるむと膀胱が下がります。閉経後は、加齢によって骨盤底筋がさらに弱くなることに加え、膀胱括約筋の機能も低下するため、尿もれが起こりやすくなるのです(天神先生。以下「」内、同)。

したがって、今現在は尿もれのトラブルがなくても、

「出産回数の多い経産婦さんや難産で分娩時間が長かった人、鉗子分娩(かんしぶんべん)や吸引分娩で出産した人については、骨盤底筋にかなりの負担がかかってゆるんでしまっているため、閉経後の尿もれリスクが高くなる」

と考えられているそう。また、ほかにも

「子宮や膀胱が本来の位置よりも下がって外に出てしまう子宮脱や膀胱瘤といった性器脱を起こしている人なども、閉経後に尿もれを発症する危険性があります」

とのことで、注意が必要です。

 

圧力をかけすぎないのがポイント

尿もれを予防するためには、骨盤底筋を傷つけないようにすることが最も大切だそうです。必要以上に重いものを持ち上げたり、便秘でいきむなどして、骨盤底筋に余計な腹圧をかけるのはNG。特に便秘症の人は、日ごろから便秘を改善するための努力が必要になります。

また、「肥満も尿もれの原因になることがあります。太りすぎていると、骨盤底筋に圧力がかかり続けるため、骨盤底筋がゆるみやすくなります」とのこと。

体重を少し減らすだけでも尿もれの症状が軽減すると言われているそうなので、標準体重を維持するよう心がけましょう。

このほか、膀胱炎を発症すると膀胱が過敏になるため、尿意を我慢することが難しく、尿もれしやすくなるそうです。

「膀胱炎を防ぐためには、日ごろから十分な水分を摂取することを心がけるとともに、尿意を感じたら我慢せずにすぐにトイレに行くようにしましょう」

tagタグ一覧