考えて行動する子が育つ! 親が実践したい「能動的な話の聞き方」とは

「最近の若い子は、言わないとやらない」なんて声、聞いたことはありませんか? 我が子には、何も言われなくても能動的に行動できるように育ってほしいものですよね。
今回は、親業訓練協会シニアインストラクターの鈴木みどりさんに、言われなくても行動する子に育てる、“お母さんから子どもへの能動的な話の聞き方”についてうかがってきました。
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共感・理解を示す“能動的な聞き方”とは

「○○したの?」「早く○○しなさい!」など、子どもへの小言があとをたたずに困っているお母さんは多いですよね。我が子が言われなくても行動できるようになってくれれば、育児はずいぶん楽になるのではないでしょうか。

そんな子を育てるためには、普段から子どもに考える習慣をつけさせることが重要であると鈴木さんは言います。子どもが日常的に考える習慣が身についていれば、誰かに言われなくても“自分で考えて行動を起こす”ことができるようになるからです。

ではどのように考える習慣をつけるか、それはお母さんが普段からしている子どもへの声掛けにヒントがあるようです。

子どもが困っているときや怒っているときなど、なにか問題を抱えているときには、お母さんは子どもに共感や理解を示す言葉をかけることが必要とのこと。この子どもの気持ちをくむ言葉がけのことを、親業(親としての役割を効果的に果たすための訓練プログラム)では“能動的な聞き方”と言います。

では実際に、どのように子どもへ声がけをするのがいいか、“能動的な聞き方”の具体例をみていきましょう。

 

ケース1:子どもが転んで大泣きした場合

鈴木さんの子育てについてのセミナーを受けたお母さんが、その日に体験したお話です。

鈴木「そのお母さんのお子さんは2~3歳。一緒に公園で遊んだ帰り道、転んでギャーって泣き始めたんですって。

普段は一度泣き始めたらテコでも動かないお子さんらしいの。時間が解決しなければならなかったのね。お母さんもいつもなら“また始まった”と思うところなんだけれど、“能動的な聞き方”について学んだあとだったから、その状況をチャンスだと思ったみたい。

そこでお母さんは、“痛いんだね”だけじゃなくて、“転んじゃってすごく痛いんだね?”って、ものすごく共感したのね。そしたら普段なら30分はその場から動かないその子が、“うん”って言ってすくっと立って、“おうち帰って絆創膏貼ってね”って言って自分で家に向かって歩き出したんですって」

お母さんが子どもに対して、面倒だと思わずに心から共感し、その共感を感じ取った子どもが自ら行動を起こしたケースです。

鈴木「子どもは怪我をしたときに、お母さんが家で消毒をして絆創膏を貼って“はい、もう大丈夫よ”と言ってくれる体験を持っています。日常生活でお母さんのすることは、子どもの考える力の大事な要素になっているのです」

普段のお母さんの行動をしっかりと見て、そこから学んでいるということですね。今回は、お母さんが共感したことで子どもが安心感を得ることができ、普段やってもらっていることを自分で考えて切り替えることができた例です。

鈴木「こういう場合、親はなんとかなだめようとして“急いで帰って消毒しようねー”というような言葉で泣き止ませようとしてしまいがち。でもまず、“能動的な聞き方“で共感を示してあげれば、子どもは落ち着くことができるから“こういうときはどうするんだっけ”と思考を働かせることができるのです」

これには心からの共感が必要だそう。共感しているつもり、であれば子どもはすぐに見抜いてしまいます。

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